医療レーザー脱毛に1年程度かかるのは、2〜3ヵ月おきに5回程度の脱毛を繰り返す必要があるからです。
理由は後述しますが、2〜3ヵ月間隔で脱毛するのが最適なペースだとされています。
そして、多くの方が5回程度の脱毛で満足されるため、医療レーザー脱毛は5回コースが多くなっています。
大宮マリアクリニックでも、5回コースを用意しています。
医療レーザー脱毛では、1年間で徐々に毛が減っていく感覚が得られます。
目安としては、1〜2回目の施術後には自己処理の頻度の減った感覚、3回目の施術後には毛量が減ったような感覚、4回目の施術後にはさらに毛量が減った感覚、5回目の施術後にはほとんどムダ毛が気にならない感覚を得る方が多いようです。
部分的に残っているムダ毛まで脱毛したい場合は、ご希望の状態になるまで6回以上脱毛することをおすすめします。
1回で脱毛することはできないの?
「1回の施術で脱毛を完了することはできないの?」と聞かれることがありますが、残念ながら一度にすべての毛を脱毛するのは不可能です。
その理由は、医療レーザー脱毛のメカニズムと毛周期の関係にあります。
毛周期とは毛の生え変わるサイクルのことです。(次の章で詳しくご説明します)
医療レーザー脱毛は、ムダ毛に含まれるメラニン色素(黒い色)に反応するレーザーを肌に照射することで、毛根にダメージを与える脱毛方法です。
レーザーは毛周期が「成長期」の黒く濃い毛によく反応します。
一方で、毛周期は毛穴ごとに異なります。
そのためすべての毛は生えそろっておらず、成長期、退行期、休止期の毛が混在しています。
レーザーに反応する毛としない毛があるため、脱毛を複数回繰り返す必要が出てくるのです。
毛周期って何?
毛の生え変わりのサイクルである毛周期には、成長期・退行期・休止期という3つの期間があり、それぞれの毛がこのサイクルを繰り返しています。
「成長期」とは、毛が急成長する期間です。
医療脱毛では、肌の表面に毛が出ている成長期にレーザーを照射すると、最も脱毛効果を得ることができます。
「退行期」とは、毛の成長が止まる期間です。
退行期の毛は肌の表面には出ているものの、色素が薄いため、レーザーが十分に反応しません。
そのため、退行期の毛にレーザーを当てても脱毛効果は得られません。
「休止期」は毛が抜け落ちる期間です。
休止期の毛は肌の表面に出てこないため、レーザーが反応せず、脱毛効果が得られません。
毛周期は個人差や部位により違いはあるものの、約2〜3ヵ月で「成長期→退行期→休止期」のサイクルを1周します。
通院期間を短くしたら早く終わる?
「早く脱毛を終わせたい」と通院サイクルを1ヵ月程度にしたいと思う方もいるかもしれませんが、毛周期のタイミングに合わせないと無駄に回数がかかるだけで、かえって効率が悪くなってしまいます。
医療レーザー脱毛が効果を発揮するのは、全体の毛の約20%を占める成長期の毛だけです。
つまり、1度の照射でレーザーが反応する成長期の毛は全体の一部なので、その際にレーザーが反応しなかった退行期や休止期の毛が成長期になるのを2〜3ヵ月待つ必要があります。
もし1ヵ月程度の間隔で2度目の照射を行ってしまうと、退行期や休止期だった毛がまだ成長期に入っていないため、照射がムダになってしまいます。
効率的に脱毛を行うためにも、2〜3ヵ月空けて脱毛するのがおすすめです。