これまでお話してきましたように、カミソリや毛抜きで行う自己処理は、手軽ですが埋没毛ができてしまう原因にもなります。
また、埋没毛はそのまま放置しておいて問題ありませんが、その間ずっとムダ毛の処理を控えのは難しい方が多いでしょう。特に夏など、露出の増える季節は定期的な処理が必要ですよね。
そこで、埋没毛をどうしても早く治したい場合の対処方法や注意点をご紹介します。
毛抜きなどで無理に引き抜かない
埋没毛が発生すると、毛抜きで無理やり引き抜きたくなってしまいますが、毛穴への刺激が強く、黒ずみや傷跡が残る原因になります。
さらに、毛嚢炎という炎症を起こす可能性もあります。毛を剃ったり抜いたりした肌はバリア機能が弱まっているため、雑菌が入りやすい状態です。毛嚢炎とは、そうした傷ついた毛穴の奥の毛包に雑菌が入り込んで炎症を起こします。
埋没毛は剃り残しのように目立ってしまうため、気になってしまいますが、かえって埋没毛ができやすい肌になってしまわないためにも、毛抜きの使用は控えてくださいね。
埋没毛の原因になる角質の除去
埋没毛を治すためには肌のターンオーバーを待つしか、対処方法はありません。つまり、ターンオーバーを促進するケアが唯一ご自身でできる治療方法となります。
具体的には、皮膚の角質をピーリングなどを用いて優しく取り除く方法があります。ピーリングは固くなった肌を柔らかく、古くなった角質をこすり取る効果があります。
すると、表皮細胞の新陳代謝は促され、古い角質がはじき出されることで、新しい肌が生まれてきます。結果、埋没毛が外に出やすくなるのです。
ただし、ピーリングは肌への刺激が強いため、必要な角質まで取りすぎてしまうこともあります。
肌のうるおい、バリア機能を保つためには適度な角質の保持が必須です。ピーリングの使用は週1~2回を目安としましょう。
保湿で肌を柔らかくする
ピーリングで角質をこすり取ると同時に、保湿をして柔らかい肌にすることも大切です。ボディクリームなどを定期的に塗って、保湿することを心掛けてください。
その際、肌の角質を柔らかくする成分である尿素が含まれるクリームがおすすめです。
肌が乾燥していると埋没毛ができやすく、また埋没毛が外に出にくくなってしまいます。
お肌を柔らかくした後は、蓋をするためにしっかりと保湿することも欠かさず行ってくださいね。